米国高配当株ETF【HDV】を徹底解説!チャート、配当金、構成銘柄、特徴のまとめ

3 min 16,119 views
HDV

iシェアーズ・コア米国高配当株ETF【HDV】は、ブラック・ロック社が取り扱っている米国高配当株ETFです。

米国の高配当株式で構成されており、【VYM】、【VIG】、【SDY】等と同様に米国ETFを代表するETFの1つです。

【HDV】の概要、運用成績、配当金、構成銘柄などの特徴についてご紹介します。

【HDV】の特徴と概要

【HDV】はブラック・ロック社の米国高配当株ETFです。

モーニングスター配当フォーカス指数をベンチマークとしています。

モーニングスター配当フォーカス指数とは、財務の健全性が高く、持続的に平均以上の配当を支払うことができると認められた利回り上位約75社の銘柄で構成されているベンチマークです。

構成銘柄数が74銘柄と、他の米国高配当ETFと比較すると少なめの構成となっています。

配当月は3月、6月、9月、12月の年4回で、配当利回りは、3.43%、経費率が0.08%となっています。

他の米国高配当ETFと比較すると、経費率に関しては変わりはありませんが、配当利回りに関しては高くなっています。

設定日が2011年と新しく、まだ暴落を経験していない点は気になりますが、この配当利回りはとても魅力的だと思います。

【HDV】概要(2020年12月時点)
ETF名称(日本)iシェアーズ・コア米国高配当株ETF
ETF名称(米国)iShares Core High Dividend ETF
ティッカーHDV
ベンチマークモーニングスター配当フォーカス指数
上場取引所NYSE Arca
純資産総額約59億$
経費率0.08%
配当利回り4.08%
配当日年4回(3月/6月/9月/12月)
構成銘柄数74銘柄
設定日2011年3月

【HDV】の保有上位10位銘柄

【HDV】が保有している上位10位銘柄は以下のとおりです。(2020年12月時点)

銘柄名ティッカー構成比
エクソン・モービルXOM9.88%
AT&TT8.97%
シェブロンCVX6.51%
ジョンソン・エンド・ジョンソンJNJ6.27 %
ベライゾン・コミュニケーションズVZ5.94%
ファイザーPFE5.64%
シスコシステムズCSCO3.91%
コカ・コーラKO3.88%
アルトリアMO3.55%
メルク・アンド・カンパニーMRK3.49%

上位10銘柄の割合が58.04%で構成されています。

上位10位の銘柄は、どれも世界を代表する大企業ばかりです。

いづれの銘柄も、高配当かつ連続増配を続けているものばかりです。

売買回転率は一時70%を超えていましたが、2020年12月時点では57%となっています。

【VYM】の売買回転率9%なので、かなり高い水準かと思います。

売買回転率が高いこともあって、構成銘柄、比率は頻繁に入れ替わっています。

【HDV】のセクター別構成比率

【HDV】のセクター別の構成比率は以下のとおりです。(2020年12月時点)

セクター構成比率
エネルギー21.18%
ヘルスケア19.27%
通信14.97%
生活必需品12.62%
公益事業9.34%
金融7.23%
情報技術7.05%
資本財・サービス6.31%
素材0.86%
一般消費財・サービス0.71%
キャッシュ0.47%

「エネルギー」、「ヘルスケア」、「通信」を中心に幅広いセクターで構成されています。

シーゲル氏の書籍「株式投資の未来」では、「生活必需品」、「エネルギー」、「ヘルスケア」は、長期で保有することでS&P500を大きく上回ると紹介されています。

セクターの比率は頻繁に入れ替わるので参考程度に見ておくのが良いかと思います。

【HDV】は好景気時に弱く不況時にも強いディフェンシブなセクターで構成されている印象がありましたが、一概にディフェンシブなセクターで構成されているとは言えないようです。

とはいえ、他の高配当ETFと比較するとディフェンシブなETFであることは間違いありません。

【HDV】の運用実績とチャート

HDVのチャート

【HDV】の設立からのチャートとパフォーマンスは以下のとおりです。
(画像はETF.COMより)

設立されてから右肩上がりのチャートでしたが、2020年に起こったコロナショックで大きく下げています。

米国市場は、コロナショック後に見事に回復し最高値の更新が続いていますが、ディフェンシブ銘柄は回復しきれず【HDV】もコロナショック前の元値にすら戻っていません。

ディフェンシブ銘柄は不況に強いと言われていますが、今回は当てはまらなかったようですね…

▼私の【HDV】の運用実績を公開しています

【HDV】の購入理由

米国高配当ETFを買う際に、【VYM】と【HDV】が候補に挙がりました。

構成銘柄数を考慮した結果、【HDV】の購入を見送り、銘柄数が多くより分散投資ができる【VYM】を購入することにしました。

しかし、【VYM】の購入を続けているうちに1つに絞らなくても良かったのではという考えが出始めました。

どちらも米国高配当ETFで経費率などは似た内容となっていますが、セクター構成や構成銘柄が大きく異なります。

異なるセクターと銘柄で構成されている【HDV】と【VYM】を組合せたほうが、より良いポートフォリオになるはずだと考え購入することを決意しました。

まとめ

以上、ブラック・ロック社の米国高配当株ETF【HDV】の紹介でした。

【HDV】の特徴
  • 配当利回りが米国高配当株ETFより優れている
  • 売買回転率が高く、構成銘柄、セクター構成比率が頻繁に変わる
  • シーゲル氏おすすめのセクターが上位に含まれている
  • ディフェンシブ銘柄が多く組込まれている

【HDV】の最大の魅力は他の高配当ETFと比べても非常に高い配当利回りです。

高配当ETFを保有するのなら、分配金を再投資しつつ長期保有することをおすすめします。

どの高配当ETFを買うか迷われるかもしれませんが、【HDV】、【VYM】のどちらかを買っておけば間違いないはずです。

どちらか選べない方は、私のように2つをバランスよく購入するのも良いかと思います。

べーやん

べーやん

九州在住、会社員。会社員の傍ら、世界中を旅しています。"今"を楽しみつつ貯蓄して、年間貯金額400万円を達成。 当ブログでは、資産運用、株主優待、生活、買ったものなどについて紹介しています。

FOLLOW

カテゴリー:
おすすめの投資本

おすすめのお金・投資本

第1位:ウォール街のランダム・ウォーカー
1973年に出版されてから世界中の投資家から読まれている超ベストセラーの名著です。私も米国投資を始める際にこの著書を参考にしました。


第2位:私の財産告白
明治時代に巨万の富を築いた本多静六によって書かれたお金に関する人生訓本です。一昔前に書かれた本ですが今の時代でも役に立つことが書かれています。資産形成をするのならぜひとも呼んでおきたい一冊。


第3位:みんなが欲しかった! FPの教科書 3級
お金全般について学びたいのならこの1冊!!フィナンシャル・プランナーの教科書ということもあり、様々な金融分野の基礎知識を学ぶことができます。全ページカラーでイラストも豊富なので、読みやすくイメージがわきやすいところもGOODです

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です