ひふみ投信、ひふみプラス、ひふみ年金の違いを比較。それぞれのメリット・デメリットを紹介

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ひふみプラス

日本株式中心の投資信託として根強い人気を持つひふみ投信。

ひふみ投信の姉妹ファンドには、「ひふみプラス」、「ひふみ年金」があります。

それぞれにメリット・デメリットがあり、購入する際には自分にあったファンドを選ぶ必要があります。

これから購入を検討されている方で、どれを買えばいいのか迷われている方もいらっしゃるかと思います。

そこで今回は、「ひふみ投信」、「ひふみプラス」、「ひふみ年金」の違いをご紹介します。

ひふみシリーズについて

ひふみシリーズとして、「ひふみ投信」、「ひふみプラス」「ひふみ年金」の3つの投資信託があります。

ひふみシリーズの3ファンドは同じマザーファンドに投資しているため、投資方針、組入銘柄等に違いはなく、運用実績も同じです。

異なるのは、購入方法、買付手数料、最低購入単位、信託報酬の4点です。

ひふみシリーズの特徴

ひふみ

3ファンドの違いの説明の前に、ひふみシリーズの特徴について簡単にご紹介します。

ひふみは、日本株式中心に投資をするアクティブファンドです。

最大の特徴は、業種問わず中小企業から大企業に幅広い銘柄で構成されていることです。

組入銘柄のTOP10は以下のとおりです(2018年度5月時点)

順位銘柄コード銘柄名業種比率
18439東京センチュリーその他金融業1.90%
29616共立メンテナンスサービス業1.80%
3MSFTマイクロソフトその他海外株1.70%
43076あい ホールディングス卸売業1.70%
58306三菱UFJフィナンシャル・グループ銀行業1.70%
69437NTTドコモ情報・通信業1.60%
77203トヨタ自動車輸送用機器1.60%
86723ルネサスエレクトロニクス電気機器1.50%
95401新日鐵住金鉄鋼1.50%
106963ローム電気機器1.50%

当初は、国内株式のみで構成されていましたが、2017年7月より海外株式への投資を開始しました。

設定以来、市場を大きく上回るパフォーマンスとなっています。

特徴、運用実績などの詳細は下記記事で紹介しています。

関連記事評判のひふみ投信(プラス)のまとめ。特徴、運用実績、組入銘柄、購入方法を紹介

ひふみ投信、ひふみプラス、ひふみ年金の違い

ひふみ投信、ひふみプラス、ひふみ年金の違い
前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。

前述の通り、ひふみ投信、ひふみプラス、ひふみ年金の違いは、「購入方法」、「買付手数料」、「最低購入単位」、「信託報酬」の4つです。

それぞれについて、みていきましょう。

購入方法

ファンド購入方法
ひふみ投信レオス・キャピタルワークス
ひふみプラス銀行、証券会社
ひふみ年金確定拠出年金制度

ひふみ投信は、レオス・キャピタルワークスから直接購入することになります。

運営元であるレオス・キャピタルワークスの口座を開設する必要があります。

レオス・キャピタルワークスでNISA口座を作って、購入することも可能です。

ひふみプラスは、銀行、証券会社などの販売会社を通じて購入することができます。

多くの販売会社が取り扱っており、SBI証券、マネックス証券、楽天証券などのネット証券でも購入可能です。

ひふみ年金は、確定拠出年金制度を利用して購入することになります。

現在はネット証券で購入できるのは、SBI証券のみです。

iDeCo(個人型DC)の対象拡大を機に、販売会社も増えていくのではと思います。

買付手数料

ファンド買付手数料
ひふみ投信無料
ひふみプラス3.24%を上限として販売会社が定める料率
ひふみ年金販売会社が定める料率

ひふみ投信は、運営元から直接購入するということもあり買付手数料は無料です。

ひふみプラスは、3.24%を上限として販売会社が定める料率となっています。

買付手数料がかかってしまうかと思われるかもしれませんが、多くのネット証券会社では、無料(ノーロード)で買付することができます。

ひふみ年金は、販売会社が定める料率となっています。

ひふみプラスのように上限が設定されていませんが、ネット証券で唯一販売を行っているSBI証券では、無料で買付をすることができます。

最低購入単位

ファンド最低購入単位
ひふみ投信1万円以上から
ひふみプラス販売会社によって異なる(100円〜)
ひふみ年金1円〜

ひふみ投信は、1万円以上から購入することができます。

3つのなかでは、もっとも大きな金額からの購入になります。

ひふみプラスは、販売会社によって異なります

ネット証券では100円から購入可能なところもあります。

ひふみ年金は、1円から購入することができます。

3つのなかでは、もっとも少ない金額から購入することができます。

信託報酬

ファンド最低購入単位
ひふみ投信年 1.0584%(税込)
保有期間に応じて信託報酬を一部還元
保有期間5年~10年
⇒年 0.8584%(税込)※
保有期間10年~
⇒年 0.6584%(税込)※
※実質的な信託報酬率
ひふみプラス年 1.0584%(税込)
純資産総額に応じて信託報酬率を逓減
500億円を超える部分
⇒年 0.9504%(税込)
1000億円を超える部分
⇒年 0.8424%(税込)
ひふみ年金年 0.8208%(税込)

ひふみ投信は、保有期間によって信託報酬率が異なります

5年目までは、信託報酬は年1.0584%(税込)と少々高めの設定になっています。

保有期間5年~10年も、年 0.8584%(税込)と、現在のひふみプラスの信託報酬率と比べても高いです。

保有期間10年~で、ようやく最安となります。

注意していただきたいのが、保有期間に応じて信託報酬を一部還元されます。

還元といっても、現金が戻ってくるわけではなく、新たに「ひふみ投信」を買付けの資金として還元されます。

ひふみプラスは、純資産総額に応じて信託報酬率を逓減されます。

2018年時点で純資産総額が1000億円を超えていますので、超えている額に対しては年0.8424%(税込)が適用されています。

関連記事ひふみプラスの純資産1000億円を突破!!信託報酬が引下げられます

ひふみ年金は、一律で信託報酬律は年0.8208%(税込)です。

ひふみ投信の保有期間10年〜の次に安い信託報酬率となっています。

どれ選んだら良いのか?

ここまで、それぞれの特徴についてご紹介してきました。

どれを選んだら良いのか非常に悩ましいかと思います。

それぞれに一長一短あり、ご自身の投資方針にあったものを選ぶしかありません。

私のお勧めは、ひふみ年金>ひふみプラス>ひふみ投信の順です。

例えば、確定拠出年金をされているのなら、「ひふみ年金」がおすすめです。

ひふみ投信の10年保有には劣りますが、安い信託報酬料で、確定拠出年金ということで節税効果にもなります。

10年以上の保有を考えている方は、「ひふみ投信」がおすすめです。

買付手数料が無料で、10年以上保有することで最安の信託報酬になります。

ただ、アクティブファンドということもあり、投資初心者の方が長期保有するのはなかなか難しいかと思います。

また、レオス・キャピタルワークスの口座を開設する手間はかかるのもデメリットかと思われます。

手軽さ重視するなら、「ひふみプラス」がおすすめです。

メジャーどころのネット証券会社の口座を持っているのなら、すぐに購入することができます。

信託報酬率も、すでに純資産総額が1000億円を超えていますのでコストを抑えることができます。

買付手数料は”販売会社が定める”となっていますが、無料で購入できるところが多いので気にしなくて良いかと思います。

ちなみに、私はひふみプラスで毎月積立購入を行っていました。

ひふみ年金を選びたかったのですが確定拠出年金に加入できないため、手軽さを重視してひふみプラスを選びました。

まとめ

以上、ひふみ投信、ひふみプラス、ひふみ年金の違いについてご紹介しました。

ひふみは、右肩上がりの運用実績ということで注目されている方が多いかと思います。

日本株式中心のアクティブファンドでは、一番におすすめできるファンドです。

運用会社であるレオス・キャピタルワークスも、毎月の運用報告やセミナーなどを積極的に開催していて、とても信頼ができると思っています。

同じマザーフォンドなので運用実績に変わりはありませんが、コストや手軽さに大きな違いがありますので、自分の投資方針にあったものを選ばれてみてください。

べーやん

べーやん

九州在住、会社員。会社員の傍ら、世界中を旅しています。"今"を楽しみつつ貯蓄して、年間貯金額400万円を達成。 当ブログでは、資産運用、株主優待、生活、買ったものなどについて紹介しています。

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