バンガードS&P500【VOO】を徹底解説!!特徴、配当金、構成銘柄などを紹介

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VYM(バンガード)

バンガードS&P500ETF 【VOO】は、バンガード社が販売している米国ETFです。

米国株式市場の動向を表す代表的な株価指数S&P500をベンチマークとしている低コストな海外ETFとなります。

本日は、【VOO】の概要、運用成績、構成銘柄などの特徴と私が選んだ理由についてご紹介します。

【VOO】はこんな方におすすめ

こんな方におすすめ

  • 米国投資初心者
  • 米国の代表的な企業に投資をしたい
  • ほったらかし投資をしたい

【VOO】の概要

【VOO】概要(2020年1月時点)
ETF名称(日本)バンガード・S&P500ETF
ETF名称(米国)Vanguard 500 Index Fund
ティッカーVOO
ベンチマークS&P500
上場取引所NYSE Arca
純資産総額1,218億米ドル
経費率0.03%
配当利回り1.30%
配当月年4回(3月/6月/9月/12月)
構成銘柄数511銘柄
設定日2010年9月

【VOO】はバンガード社のS&P500 ETFです。

アメリカの代表的な株価指数「S&P500」をベンチマークとしています。

S&P500は、米国の主要業種を代表する500銘柄で構成されていて、「投資の神様」と言われているウォーレン・バフェット氏が勧めているベンチマークです。

経費率が0.04%と低コストで、アメリカの主要企業に分散投資ができ、とてもコストパフォマンスが優れた海外ETFだと思います。

配当金は四半期毎に支給され、配当利回りが1.95%となっています。

配当利回りが2%を少し下回っており、配当金を目的とした投資としては物足りないです。

総純資産額が1,150億米ドルと他のS&P500を指数にしているETFに比べて低い額となっています。

バンガード社の【VOO】が人気がないというわけではなく、他のETFより遅く設定されたためです。

低コストを追求するバンガード社のETFということもあり、順調に資産額を延ばしています。

【VOO】の配当金について

決算月配当金
2019年6月$1.386
2019年3月$1.455
2018年12月$1.289
2018年9月$1.207

上記は直近1年間の1株あたりの配当金になります。

【VOO】の配当月は3月/6月/9月/12月の年4回です。

配当利回りは1.3%です。株価上昇していることもあり利回りは低くなっています。

高配当銘柄が多い米国株からすると物足りない数字です。

【VOO】は、どちらかというとキャピタルゲイン狙いのETFなので仕方がないですね。

配当金はおまけ程度に考えておいたほうが良いかと思います。

▼配当金狙いなら高配当ETFがおすすめです

【VOO】の配当金推移

VOOの配当金推移(年度)

年度年度合計 / 配当金(ドル)年度合計 / 配当金(円)
2010年0.542044.82
2011年1.186094.19
2012年1.4180116.11
2013年2.0110202.63
2014年3.4900381.74
2015年3.9310474.73
2016年4.1380451.69
2017年4.3679491.44
2018年4.7367523.18

2011年の年間配当金は1.1860ドルでしたが、2018年は4.7367ドルと9年間で約4.00倍になっています。

2011年から8年間連続増配と堅調に増配が続いています。

▼【VOO】の配当金推移と増配率についてこちらで詳しく紹介しています

保有上位10位銘柄

【VOO】が保有している上位10位銘柄は以下のとおりです。(2019年9月時点)

銘柄名ティッカー構成比
マイクロソフトMSFT4.2%
アップルAAPL3.5%
アマゾン・ドット・コムAMZN 3.2%
アルファベットGOOG 2.7%
フェイスブックFB1.9%
バークシャー・ハサウェイBRK.A1.7%
ジョンソンエンドジョンソンJNJ1.5%
JPモルガン・チェースJPM1.5%
エクソン・モービルXOM1.3%
ビザV1.2%

S&P500は時勢に応じて、銘柄や構成比を入れ替えが行われており、【VOO】も合わせて適時銘柄の入れ替えが行われています。

上位10銘柄構成割合が22.7%となっています。

米国の主要業種を代表する500銘柄で構成されている上位10位銘柄となると、一度は耳にしたことがある企業ばかりではないでしょうか。

GAFAMと呼ばれるアップル、アルファベット、アマゾン、マイクロソフト、フェイスブックのグロース株が上位を占めつつ、ジョンソンエンドジョンソン等のバリュー株も上位に含まれており幅広い銘柄で構成されています。

GAFAMだけで約10%を占めているので、これらの株価の変動で多少なり影響を受けるかと思われますす。

セクター別の構成比率

【VOO】のセクター別の構成比率は以下のとおりです。(2020年1月時点)

セクター構成比率
情報技術21.5%
ヘルスケア14.2%
金融13.1%
コミュニケーション・サービス10.2%
一般消費財10.2%
資本財9.4%
生活必需品7.3%
エネルギー5.0%
公益事業3.3%
不動産3.0%

「情報技術」、「ヘルスケア」、「金融」、「コミュニケーション・サービス」、「一般消費財」を中心に、幅広い分野で構成されています。

保有銘柄と同様にセクターに関しても、S&P500に応じて構成比が変更されています。

【VOO】の運用実績

【VOO】の2010年設立からのチャートとパフォーマンスは以下のとおりです。
(画像はETF.COMより)
VOOのチャート

パフォーマンスや値動きは、S&P500をベンチマークとしているため、ほとんど変わりません。

2008年のリーマンショック時には【VOO】は設立されていないため、大きな下落なく成長を続けています。

当然ですが、リーマンショック等の大暴落が起こると【VOO】も暴落します。

しかし、S&P500は1941年に設定されから何度も大暴落が起こっていますが右肩上がりを続けているので安心しても大丈夫かと。

近年は、米国市場が好調ということもあって過去最高値を更新し続けています。

私が【VOO】を購入した理由

迷ったらS&P500 ETFを買っておけば間違いない」、「S&P500 ETFは最適解」だと言われるほど、様々な書籍やブログなどでお勧めされています。

米国投資を始めたばかりの私にうってつけのETFだと考え、S&P500 ETFを購入することにしました。

S&P500ETFを購入するにあたって【VOO】の他に、ブラックロック社の【IVV】、ステート・ストリート社の【SPY】、国内ETFの【1557】の3つのETFが候補に上がりました。

【1557】は、カブドットコム証券で買付手数料無料な上に、国内上場しているため円貨で購入することが可能です。

しかし、他と比較すると経費率が0.09%と割高で、取引規模も【VOO】、【IVV】、【SPY】と比べ物にならないぐらい小規模です。

買付手数料無料で円貨で購入できるのは魅力的ですが、経費率と取引規模を考え候補から外しました。

【SPY】は、設定日が1993年と歴史のあるETFで、純資産総額と取引規模など他を大きく上回っています。

しかし、経費率が0.09%と【VOO】、【IVV】と比べ割高のため、候補から外しました。

【IVV】は、経費率が0.04%と【VOO】とほぼ同じですが、取引規模は【VOO】を上回っています。

取引規模から考えると【IVV】を選ぶべきかと思いますが、【VOO】が追い上げてきていることと、個人的にバンガード社を信頼していることもあり候補から外しました。

経費率と取引規模を考慮に入れたうえで、最終的には信頼のできる投信会社であるバンガード社の【VOO】を選択しました。

やはり、今後数十年保有するのなら信頼がおける投信会社に任せたいという気持ちがありました。

【VOO】は買付手数料が無料

米国株の購入をためらう理由の一つに手数料が割高があがるかと思います。

しかし、それは過去のこと!!嬉しいことに2019年に様々な変革が行われお得に取引ができるようになりました。

【VOO】に至っては、SBI証券、楽天証券、マネックス証券など多くの証券会社で特定口座での買付手数料が無料となりました

これまでは手数料のことを気にしつつ購入されていた方も多かったかと思いますが、もうその必要はありません。

私もこれまで買付手数料が無料となる一般NISAで【VOO】で購入してきました。

この改善を機に一般NISAから特定口座に変更しました。

まとめ

以上、バンガード・S&P500ETF 【VOO】の紹介でした。

【VOO】は低コストでS&P500銘柄に投資ができ、投資初心者からベテランまで全ての層におすすめできる王道の米国ETFです。

米国市場はこれまでに何度も大暴落を体験し、一時的に株価が下がることもありました。

しかし、長期で見ると右肩上がりで成長を続けています。

米国市場が成長を続ける限り、【VOO】も安泰だと言えると思います。

過去の実績からも、投資はこの1本だけでもいいのではと思えるぐらい文句のつけようがないETFです。

私は、10年後、20年後の米国市場の成長を信じて【VOO】を積立ていくことにしました。

▼私の保有銘柄を紹介しています

▼米国株の買い方を紹介しています

べーやん

べーやん

九州在住、会社員。会社員の傍ら、世界中を旅しています。"今"を楽しみつつ貯蓄して、年間貯金額400万円を達成。 当ブログでは、資産運用、株主優待、生活、買ったものなどについて紹介しています。

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